専務取締役 執行役員 長澤拓真インタビュー 店舗支援本部長 兼 人事採用責任 長澤拓真

INTERVIEW

「挑戦する人がかっこいい」

専務取締役 執行役員 長澤拓真

「挑戦する人がかっこいい」そんな新しい形を目指して、
第二創業期の改革を牽引する人事のトップが伝えたいこと。

第二創業期に懸ける想い

採用担当者メッセージ01

改革に取り組むことになった経緯を教えてください。

CASE・MaaSといった新たな技術やサービスにより、自動車業界は「100年に一度の大変革期」を迎えています。自動化や電動化の大きな波が押し寄せ、さらには人口減少や少子高齢化、都市部への一極集中化が進むことで、特に長野県では過疎化が進むと言われています。そんな厳しい環境変化が起こる中で、今までの事業をただ続けていくだけで生き残っていけるのかという危機感は抱いていました。

人口減について言えば、63%が100年後に減少し、長野県では、2045年に65歳以上が県人口の41.7%にも達すると予測されています。だからこそ、そんな未来に向けて、今、この段階からチャレンジを続けることで、生産性を高め、挑戦をしていくことができる会社・文化を創っていく必要があると考えています。これまで長く安定した経営を続けてきた半面、松本日産には新しいことに挑戦するといった文化は薄く、挑戦していることがダサいという雰囲気すらなんとなくあったと感じています。こういった雰囲気を払拭して、「挑戦している人がかっこいい」そんな会社に変わっていきたいと考えています。

具体的にどのような取り組みをされていらっしゃいますか?

新しい試みとして、これから主流となるCASEやMaaS、いずれ来るEVの時代を見据え、日産リーフを軸として多くの地域企業とのタイアップに取り組んでいます。例えば、セキスイハイムや大和ハウスなどのハウスメーカー様、中部電力をはじめとした地元の電気工事の業者団体の皆様と連携することで、地震などの災害時にも利用できる移動型蓄電池の充電ネットワークを提供するなど、提携各社がそれぞれにお客様を紹介し合うだけでなく、様々な形で地域貢献していくことができる体制、仕組みを実現しました。

「カーライフ」だけじゃなくて、「カー」を取り除いた「ライフ」にもアドバイスできる。そういった車を売るということを越えて、お客様、地域の皆様に提供できる価値を増やしていくことが、これからの私たちディーラーの新しい可能性であり、地域に無くてはならない会社、必要とされる会社であり続けることに繋がっていくと信じています。

目標の先に見える景色にワクワクできるか、それに共感してくれる人を増やしていきたい

採用担当者メッセージ03

これからの松本日産にとって、必要となる人財とは、どういった方々ですか?。

そうですね。これからは「クルマ=走る」以外の価値が求められていく、そんな中で先ほどの事例のようなクルマがもたらす新たな価値について、説明する力が不足している点が課題だと感じています。我々はクルマのプロとしてプライドを持っていて、比較的に個人プレーに走りがちな傾向がありました。しかし、これからの新しい取り組みには、チームで仕事に臨む必要があります。だからこそ、営業は営業、サービスはサービスという縦割りではなく、いかにクロスファンクションな組織に変えていくか、これが松本日産としても大きく変わっていかなければならない点だと思います。

チームで仕事をしていくためには、目的意識や目標達成意欲、問題意識が高い人が必要です。それぞれが自身の役割を高いレベルで理解して、自分の得意なこと、苦手なこと、それらを正しく認識して協働し合える人であってほしい。特に若手には指示待ちではなく、主体的に物事に取り組む姿勢を持ってもらいたいですね。

そして、最後に何よりも重要なことは「目的意識」です。本来であれば目標は目的を成すためのマイルストーンでしかありませんが、目標を達成すること自体が目的になってしまうケースが多々あります。これだと仕事もつまらないものになってしまいます。目標を達成した先に見える景色にワクワクできるか、それに共感してくれる人をいかに増やしていくことが重要だと考えています。

重要なのは情熱を自分自身がどれだけ燃やせられるか

採用担当者メッセージ03

経験の少ない若手社員は、そのハードルをどうすれば乗り越えられるでしょうか?

若手社員には自分のやりたいと思っていることや「このプロジェクトをやるなら、こうやるべきだな」という考えを常に持っていてほしい。そして、それを今すぐに発揮できないからと言って腐ってほしくない。情熱を持ち続けて1・2年くらいは努力を続け、自分に球が回ってきたときにはこれまで自分が考えてきたことを存分に実行してみる。こういった経験を積んでいくことで、やりがいや達成感を感じ、成長していくことができると思っています。

これは働くうえで必須のスキルだと考えています。やはり重要なのは情熱を自分自身がどれだけ燃やせられるかですね。知識や技術スキルを高めるのは非常に大切なことですが、それは二の次で学んだ知識や技術をどう使っていくかだと思っています。

これまでの文化を変えていくことは、非常に大変な試みだと思いますが、今後どのような取り組みが必要だとお考えでしょうか?

例えば、店舗や部署を越えて、「こういう課題があるけど、誰かできない?」といった形で問題解決を担ってくれる人を全社から募り、それを解決したらインセンティブを与えるという制度もおもしろいのではないか。成果主義ではありませんが、どのくらいの課題を解決したらこのくらいのインセンティブがもらえるといった制度にすれば、自主的に取り組んだり、周囲を巻き込める人も増えてくるのではと期待しています。

そういった取り組みに参加することで、評価もまた変わっていくのでしょうか?

そうですね。挑戦したこと自体も評価する加点評価を考えています。それで成果がでたら◎だし、成果がでなくても姿勢を評価して○と評価する。どんなことでもそうですが、挑戦しないで成果が出ることなんてありません。積極的に挑戦すること、そして挑戦し続けることを後押ししたいと考えています。

挑戦しないとダメという雰囲気になれば、仕事もすごく楽しくなると思いますよ。自分が主体者になれば話もすごく建設的で前向きになるし、「よしやってみるか」という風土になることが大切で、そういった文化が根付いてくれれば、全社的にもっと一体感が出て、挑戦することが当たり前に、そして喜びに変わる組織にしたい。今は環境が厳しいからではなく、「厳しいけどやっていこうぜ」という会社が働いていて楽しいし、そういう会社が生き残るのだと思います。

松本日産と言えば、創業以来一度も赤字のない「安定」のイメージですが、「安定」と「挑戦」はどう両立されていくのでしょうか?

やはり今までの66年の歴史の中で「安定」は幹・背骨だと思っています。だから、ここが折れたり崩れたりしないように、「安定」も引き続き主軸に置いておくつもりです。挑戦、チャレンジをしなかったからと言って、評価が下がったり待遇が悪くなったりするようなドラスティックでドライな会社にはしたくない。今までの松本日産らしさ=「安定」がありつつ、「挑戦」を肉付けしていきたい。

安定を支える人財をそのままに、そこからチャレンジしたい人財を生み出していくイメージです。アットホーム感などの松本日産の良さは残したい。社員の心理的な安全性は確保しつつ安心してチャレンジできる環境を整えていきたいですね。やはり愛情あふれる経営スタイルは残したいんですよ(笑) それが今までの松本日産の60年の発展を築いてきたわけですから。その上でしっかり挑戦できる組織を作れるかが今後の課題ですね。

誰かが悲しんでいたら「どうしたの?」と声をかけられる人

採用担当者メッセージ05

これから入社する新入社員に求められるものはどのような点ですか?

もちろん、全員がアグレッシブにチャレンジばかりしていたら会社は回らないですよ(笑)それを支える人財、特に感受性豊かな人に入社していただきたいですね。例えば、誰かが悲しんでいたら「どうしたの?」と声かけられる人だったり、お花を見たら「きれいだね」って言える人だったり(笑) 安定って意外とそういうところから生まれているのだと思っています。加えて、マインド面でチャレンジに向けた目標達成意欲といったものが乗ってくるのではないかと。「安定」は「指示待ち」ではないのでその点もしっかりとお伝えしたいですね。

今、特に力を入れて取り組んでいることはありますでしょうか?

そうですね。去年から取り組み始めたばかりですが、生産性の向上ですね。 一人ひとりの生産性を高め、人口減少の中で少ない台数でも今と同じ水準の利益を確保できる会社にしたいと考えています。

そうすれば、従業員にとって給与面での好待遇と、残業のバランスを改善出来ると思います。そして、従業員の生活レベルの向上に繋がれば良いと思っております。 これからは闇雲に仕事の量を求めるのではなく、仕事の質を高める。つまり我々の提案力・サービスの質・技術力の向上させ、もっとお客様に満足して頂けるようにしていきたいです。

最後に、松本日産を志望する学生に伝えたいメッセージをお願いします。

松本日産は皆さんがやりたいことをやれる会社だと思います。松本日産の社員は皆、主体性を尊重するしやりたいことを否定しないし挑戦を応援する経営陣がいる。自分の夢を追っているならそれを実現できる場所だと思います。

ディーラーという業界の中で一緒に乗り越えていければ楽しい世界が待っていると思いますので、ぜひ一緒にお仕事をしましょう。皆さんとお会いできるのを楽しみにお待ちしております。

仲間とともに、モビリティの新しいステージへ。

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